*参考
・福島県:只見線ポータルサイト
・東日本旅客鉄道株式会社:「只見線について」(PDF) (2013年5月22日)
・NHK:新日本風土記「動画で見るニッポンみちしる~JR只見線」
・拙著:「次はいつ乗る?只見線」カテゴリ ー只見線の冬ー
5:55、夜明け前の郡山から、磐越西線の始発電車に乗り会津若松へ。
7:37、すっかり夜が明けた会津若松から乗り換えた、只見線の列車が出発。
阿賀川(大川)を渡る。下流側の上空には、青空が広がっていた。
反対側の席に目を向けると、無人のシートを朝陽が照らし、長閑な雰囲気になっていた。
七折峠を越え、奥会津地域に入ると、雪の量が増えた。郷戸のホームには只見線のマスコット「キハちゃん」がプリントされた、“来て! 見て! 乗って! みんなで応援只見線 ”という幟がはためいていた。*参考:会津坂下町「只見線応援キャラクター誕生!!」*只見線活性化対策協議会(事務局 会津坂下町)
滝谷手前で滝谷川を見る。朝のキリッとした空気に風景も冴えていた。
会津宮下に停車する前に、大谷川橋梁を渡り、県道の宮下橋を見下ろした。
9:32、「つるの湯」の最寄り、早戸に到着。降りるのは初めてだ。只見川直近の無人駅だが、ずっと気になっていた駅。
青空、山並み、川面、そして鉄路。なかなかの景観だった。
只見川の下流側(会津若松方面)も、良い眺めだった。山の向こうには、カルデラ湖の沼沢湖がある。
早戸駅周辺は、国道252号線が通るだけ。『小屋!?』と思われるほど小さな、コンクリート打ちっぱなしの駅舎が佇む。
駅舎を遠くから見ると、『どこに駅舎が!?』と思ってしまうほど。
「早戸温泉 つるの湯」に行くには、国道252号線を会津若松方面に少し歩くことになる。先ほどの青空は無くなり、雪が舞い始めた。
駅から緩やかな坂を上ると、国道の「早戸温泉郷トンネル」(2011(平成23)年10月開通)が見えた。
トンネルの脇には旧道が残っていた。「つるの湯」に向かう場合、距離は“旧道”の早戸スノーシェッドを通った方が短い。
今は歩く需要はほとんどないかも知れないが、駅から只見川沿いを歩けるこの設備を活かせないものか。維持費の掛からない工夫をして再通して欲しいと思った。
歩くこと15分。目的地である「早戸温泉 つるの湯」に到着。この駐車場は“2階”部分になっていて、エレベーターを使い階下の受付に下りるというユニークな構造になっていた。
建物の内部は外観と同じく和風で、露天風呂は小さいながらも風情があり良かった。何より只見川を直下に見渡せるので、癒された。
【早戸温泉源泉】 *出処:温泉分析書(環分福第08107号)
・湧出地:三島町大字早戸字湯ノ平854番地の1
・泉温:52.9℃
・湧出量:192.7Ⅼ/min (動力揚湯)
・水素イオン:pH 7.0
・泉質:ナトリウム-塩化物温泉(低張性中性高温泉)
風呂上りには、休憩所で只見川を眺めながらビールを呑んだ。旨かった。
ゆっくりと湯に浸かり、湯冷めしないように休憩室でゆっくりと休み、「早戸温泉 つるの湯」を後にした。
12:30、早戸駅に戻り、現在の終点・会津川口で折り返してきた列車に乗り、会津若松に向かった。
車内では、会津若松駅で買っておいた地酒「花春」のワンカップを呑みながら、車窓から見える風景を楽しんだ。
(了)
・ ・ ・ ・ ・ ・
*参考
・福島県 生活環境部 只見線再開準備室:只見線の復旧・復興に関する取組みについて
【只見線への寄付案内】
①福島県ホームページ:只見線復旧復興基金寄附金・只見線応援団加入申し込みの方法 *現在は只見線ポータルサイト「只見線応援団」URL:https://tadami-line.jp/support/
②福島県:企業版ふるさと納税
URL:https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/16005g/kigyou-furusato-zei.html
[寄付金の使途]
(引用)寄附金は、只見線を活用した体験型ツアーや周遊ルートの整備、只見線関連コンテンツの充実化等に活用させていただきます。 沿線地域における日本一の秘境路線と言われる観光資源を活用し、更なる利用者の拡大と認知度向上を図ります。
以上、よろしくお願い申し上げます。
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