只見町「ブナセンター」 2015年 春

「ユネスコエコパーク」に登録された只見町。

下車した事が無かった自然首都を掲げる只見町にJR只見線で行った。


いつものように、始発の磐越西線の始発電車に乗るため郡山駅に向かった。

駅前の桜は満開。桜は駅ビルにもよく映える。

5:55、会津若松行きの列車は定刻に出発。

 

猪苗代が近づくと、車窓に磐梯山。

荒起しが終わった田んぼと山肌のスキー場。季節の移り変わりを実感。

会津若松に定時着。

只見線に乗り換え、現在の終点・会津川口に向かう。

 

第三只見川橋梁からは濃緑の只見川と山肌に残った残雪が見えた。

 

春を待つ下大牧の集落(会津水沼の手前)。

 

会津川口に到着。見慣れた光景となった。

 

駅構内には売店があるが、店頭では金山町のゆるキャラ「かぼまる」が“変装”して出迎えていた。入学式シーズン。このような演出は微笑ましい。

また、駅構内には洒落た演出も。パンフレットの文鎮として花をつけた小石が置かれていた。

造花だが、気の利いたもてなしにスタッフの暖かさを感じた。

 

駅前からは代行バス。「エコパーク」のラッピングが施されていた。

 

代行バスは定刻に出発。

 

本名駅前に設置されたバス停を過ぎると、本名ダム天端を走る国道252号線上から流失したままの第六只見川橋梁が見えた。

 

会津蒲生駅と只見駅の間にある叶津川橋梁。列車の撮影スポットの一つ。

雪を戴いていた。

 

ほぼ定刻に只見に到着。只見線はこの先、新潟方面へは運行している。

 

駅舎は雪囲いがされたままだった。

後方には要害山が見える。

ここから只見ダムに向かって歩き出した。

 

途中、只見スキー場に立ち寄ったが、只見線の踏切を渡ろうとしたところ、大白川(新潟)方面からディーゼル音が。

まさかと思い、しばらく待つと、汽笛を鳴らしながら目の前を除雪車が通り過ぎた。

この瞬間も踏切の遮断機は下りていない。

生まれて初めて見る光景に驚き、しばし呆然とし、除雪車を見送った。

 

気を取り直し、只見ダムへ。

ダムは工事中で排水され、ダム底が露わになっていた。

ダム底を流れる只見川の先には、巨大なコンクリートの躯体が見えた。田子倉ダムだ。

次に来た時に足をのばしてみたい。

 

再び、只見町の中心部に引き換えし、「ブナセンター」を目指す。

 

25分程で到着。コンクリート打ちっぱなしの近代的な建物だ。

館内に入り「ただみ・ブナと川のミュージアム」を見学。

 

只見の豊富な動植物の生態ばかりでなく、雪深い只見の住民と森との共存の歴史も見る事ができる施設であった事に深い感銘を受けた。

エコパークに認定され、今後多くの観光客を迎えるであろう只見町の中心となる施設になるのは間違いないと思った。

参考:只見町ブナセンター 
http://www.tadami-buna.jp/


「ブナセンター」を後にして町を歩く。

 

町営グラウンド付近では除雪車が動いていた。

今朝、郡山駅前で見た桜がウソに思える除雪風景だった。

昼食を取って、只見駅に向かう。

 

駅では駅事務所を遣って設置されている「只見町観光まちづくり協会」のスタッフと話をする。

その後、売店で河井継之助の辞世の句“八十里 腰抜け武士の 越す峠”が記載された手ぬぐいを購入。

そして、並べられてパンフレットや只見町関連書籍をながめ、代行バス出発までの時間を潰した。

 

只見駅に横付けされた代行バスは定刻に出発。

 

只見から揺られること50分、会津川口に到着。

列車に乗換え、会津若松行きの列車の乗り込む。

 

17:20、会津若松に到着。

 

駅前には居酒屋のチェーン店の看板が目立っていた。

「観光のまち」を目指しいて欲しい会津若松市には、この景観を改善して欲しいと願う。

 

会津若松の歴史と文化に惹かれてやってきた観光客(特に外国人)はこの光景を見て幻滅してしまうこともある。

 

会津若松は福島県一の歴史・文化財を持つ。

これを活かし、集客力を高め、リピーターを増やして欲しい。

JR只見線の起点となる会津若松の魅力が増せば、只見線を利用した旅行計画が立てやすくなり、乗客が増えるばかりでなく、滞在時間の増加が見込まれると思う。

そうすれば、会津若松に滞在した観光客が福島全景へと流れてゆくのような仕掛けもしやすくなる。

会津若松にはそれだけの潜在力があり、幕末で果たした役割を考えれば国内に留まらず海外への訴求力もある。

まずは、“歴史・文化都市”にふさわしい駅前の景観の改善を強く望む。 

 *参考:会津若松市 景観条例

http://www.city.aizuwakamatsu.fukushima.jp/docs/2009020200153/


(了)


次はいつ乗る? 只見線

東日本大震災が発生した2011年の「平成23年7月新潟福島豪雨」被害で一部不通となっているJR只見線は、2017年6月19日に福島県とJR東日本間で「復旧基本合意書」が交わされ、2018年6月15日の復旧工事起工式を経て、2021年度中の全線再開通に向けて工事が本格化しました。ブログでは車窓の風景や沿線の見どころを伝える「乗車記」等を掲載します。

0コメント

  • 1000 / 1000