まず、福島県民が乗る

収入100円の為に、6,700円が必要

JR只見線は500万円の運賃収入に対して、3億3千500万円の経費が掛かる“超”赤字路線です。

*2009年度(一部運休前)実績


運賃収入100円を得る為に6,700円もの経費を要しています。


乗客も、県立高校のある会津坂下駅までは一日1,000人を超える通過人員となっていますが、その以降は減り続け、会津川口駅以降は100人を切ってしまっています。*2010年度(一部運休前年)実績

*以上の数字の出処:JR東日本「只見線の現状


JR只見線の復旧に向かって、寄付を募り、復旧後の経費の自治体負担(税金)が検討されていますが、今後もJR只見線が存続し、地域の足、観光客の目的として利活用されるためには、乗客数を増やす事が基本で最も重要な事です。


平均通過人員が100人/日を切る会津川口~只見間の運休区間(現在、バス代行運行中)もさることながら、通過人員が極端に減る(500人/日以下)ものの只見川沿線を走り車窓の風景と静寂を愉しめる観光価値の高い会津坂下~只見間への誘客に努め、リピーターを増やし、乗客のベースを引き上げつ事が必要です。


中通り、浜通りから乗車する

JR只見線の乗客を増やすには、第一に沿線住民の利用増加となりますが、市部を除く沿線人口は4万8千人と少なく、また通勤などの日常の足をマイカーから只見線に替えるというのは即効性も期待できません。

そこで沿線外の福島県民、特に人口の多い中通りと浜通りの県民が利用し、“地域の足、観光の導線”として県民全体で活かしてゆく必要があると考えます。

人口5万を超える都市は、会津若松市以外に会津地方にはなく、中通り6都市、浜通り2都市となります。


中通り

伊達市(62,436人)

福島市(294,378人)

二本松市(58,164人)

郡山市(335,608人)

須賀川市(77,458人)

白河市(61,914人)

浜通り

南相馬市(57,733人)

いわき市(349,344人)


これら8市、特に“日帰り圏”である郡山市と福島市を中心とする「中通り」の住民がJR只見線に乗る(観光目的、“乗る”だけ目的)事が、JR只見線の復旧と復興には欠かせません。

福島県の“資源”を福島県民が守る。この姿勢が、JR只見線の全線復旧と、全線復旧後の“復興”に必要です。


1億円を中通りの4%で

500万円の運賃収入に3億3,500万円の経費、というのがJR只見線の現状です。

まずは、県民で運賃収入を1億円にするための試算をしたいと思います。

引用する運賃は、通過人員が少ない(500人/日以下)会津坂下~只見間1,320円を用います。

不足運賃収入は9,500万円で必要な乗客は、

 年間 7万1,970人

 一日あたり 197人

となります。


①日帰り可能な福島県・中通りの人口5万人超自治体6市だけを対象にした場合

7万1,970人÷88万9,958人(6市合計人口*)=8.1%
 一人が年二回(新緑と紅葉のシーズン)に行くとすると...
  3万5,985人÷88万9,958人(6市合計人口*)=4%

*6市=中通り5万越え都市(伊達・福島・二本松・郡山・須賀川・白河)


②福島県民全員を対象にした場合

7万1,970人÷191万3、606人=3.8%
 一人が年二回(たとえば新緑と紅葉のシーズン)に行くとすると...
  3万5,985人÷191万3,606人=1.9%


総人口数から算出した対象にした“乱暴”な数値ではありますが、達成不可能ではありません。


「中通り」6市の住民の25人のうち1人(4%)が、年二回JR只見線に乗車すれば運賃収入が1億円に到達します。


平日「Wきっぷ」、土日休日「ホリデーパス」

JR只見線の具体的な利用方法。

マイカー利用者が多い福島県の状況では、現地(只見線の駅)に車を止め、ある区間を往復するという利用法も考えられますが、ここでは地元の最寄り駅から鉄道を使って只見線に乗車する方法を示します。


JR只見線を利用するには、後述する「青春18きっぷ」が多く使われているようですが、新緑の5月や紅葉シーズン10月~11月は使用不可です。

この他の“お得な”利用方法として、郡山駅~会津若松駅間の「Wきっぷ」と土日休日にフリー区間乗り放題の「小さな旅ホリデーパス」があります。

日帰り案

(1)只見町滞在コース *運賃 平日¥5,180(Wきっぷ+α)、土日休日¥2,670(ホリデーパス)

郡山 5:55(発) ¥1,860(Wきっぷ) *ホリデーパスは終日¥2,670

↓  磐越西線 

(乗換)会津若松 7:09(着) 7:37(発)

¥1,660 (Wきっぷの+α)

↓ 只見線  

(乗換)会津川口 9:39(着) 10:25(発)

↓ 只見線代行バス

只見 11:15(着)

*滞在時間 6時間30分

只見 17:45(発)¥1,660(Wきっぷの+α)

↓  只見線代行バス

(乗換)会津川口 18:35(着) 19:09(発)

↓  只見線

(乗換)会津若松 20:57(着) 21:01(発)

↓  磐越西線

郡山 22:13(着)

 

【福島方面 乗り継ぎ】

郡山 22:22(発)→ 福島 23:08(着) ¥820

【白河方面 乗り継ぎ】

郡山 22:38(発)→ 白河 23:07(着) ¥670


(2)帰りに会津若松で“一杯”コース *運賃 平日¥5,180(Wきっぷ+α)、土日休日¥2,670(ホリデーパス)

郡山 5:55(発) ¥1,860(Wきっぷ) *ホリデーパスは終日¥2,670

↓  磐越西線 

(乗換)会津若松 7:09(着) 7:37(発)

 ¥1,660 (Wきっぷの+α)

↓ 只見線  

(乗換)会津川口 9:39(着) 10:25(発)

↓ 只見線代行バス

只見 11:15(着)

*「只見町」滞在時間 3時間17分

只見 14:32(発)¥1,660(Wきっぷの+α)

↓  只見線代行バス

(乗換)会津川口 15:22(着) 15:27(発)

↓  只見線

七日町 17:16(着) *街中心部最寄駅

*「会津若松」滞在時間 4時間45分

会津若松 21:01(発)

↓  磐越西線

郡山 22:13(着)


【福島方面 乗り継ぎ】

郡山 22:22(発)→ 福島 23:08(着) ¥820

【白河方面 乗り継ぎ】

郡山 22:38(発)→ 白河 23:07(着) ¥670


(3)沼沢湖+早戸温泉つるの湯コース *運賃 平日¥3,800(Wきっぷ+α)、土日休日¥2,670(ホリデーパス)

郡山 5:55(発) ¥1,860(Wきっぷ) *ホリデーパスは終日¥2,670↓  磐越西線 (乗換)会津若松 7:09(着) 7:37(発)

 ¥970(Wきっぷの+α)

↓ 只見線  

早戸 9:20(着)

*滞在時間10時間6分

早戸駅~早戸温泉つるの湯 徒歩20分

早戸駅~沼沢湖 徒歩60分

早戸 19:26(発)¥970 (Wきっぷの+α)

↓  只見線

(乗換)会津若松 20:57(着) 21:01(発)

↓  磐越西線

郡山 22:13(着)


【福島方面 乗り継ぎ】

郡山 22:22(発)→ 福島 23:08(着) ¥820

【白河方面 乗り継ぎ】

郡山 22:38(発)→ 白河 23:07(着) ¥670


「青春18きっぷ」

JR只見線を利用するお得な方法には「青春18きっぷ」があります。

“青春”とはなっているものの、誰でも利用が可能で、普通列車が一日乗り放題の切符が5枚つづりになっていて、一人で5枚使うのも5人で一日で使うもの自由です。


5枚セットで11,850円で、一枚当たり2,370円。利用期間は“青春”を謳歌する生徒・学生の長期休業期間に設定されており、主な目安は以下の通りです。

【春季】利用期間:3月1日~4月10日

【夏季】利用期間:7月20日~9月10日

【冬季】利用期間:12月10日~1月10日

詳しくはJR東日本のホームページに記載されています。


「青春18きっぷ」を使えば福島県・中通り各市の主要駅からの“日帰り”の往復運賃は、全て2,370円になります。


福島駅~只見駅 往復7,340円 → 2,370円

 →福島(発)5:45-只見(着)16:25  只見(発)17:45-福島(着)23:08

郡山駅~只見駅 往復6,040円 → 2,370円

 →郡山(発)5:55-只見(着)11:45  只見(発)17:45-郡山(着)22:13

白河駅~只見駅 往復7,340円 → 2,370円

 →白河(発)6:13-只見(着)16:25  只見(発)17:45-白河(着)23:07


(浜通り)いわき駅~只見駅 往復8,860円 → 2,370円 + α

  *日帰りの往復が不可能であるため、前日に郡山などに入る必要あり

 →いわき(発)19:33-郡山(着)21:16/(発)5:55-只見(着)11:45/(発)14:32-いわき(着)21:17 *運賃+1,660円